STORY
どこまでも行ける切符があれば、
ずっと一緒にいられると思っていた。
星の降る夜、少年ジョバンニは不思議な列車に乗る。
向かいの席には、親友カムパネルラ。
窓いっぱいに広がる銀河に身を乗り出し、二人は笑い合う。
この先も、どこまでも一緒に行ける。そう信じて。
その旅に、宮沢賢治と妹・トシの時間が重なっていく。
病に伏せる妹のために、できることを探し続ける賢治。
そんな兄に、トシは幼い頃に聞いた物語の続きをねだる。
星を見ながら語ってくれた、銀河を列車で旅するお話を。
「あの続きを、聞かせて。」
兄が語る言葉に乗せて、病室の冷たい夜と、遠い銀河の風景が溶け合っていく。
薬を擦る音が、いつしか列車の車輪の響きに変わり、二人は夜空を駆ける。
「銀河って、どこまで続いてるんだろうね。」
まだ知らない景色を、君と見たい。
話したいことが、たくさんある。
宮沢賢治とトシ、ジョバンニとカムパネルラ。
二人の願いを乗せて、列車は星の向こうへ走り続ける。














